Kosaka-seiren Kosaka Mine<小坂鉱山>



小坂鉱山は、最近まで活発に稼行していた数少ない金属鉱山である。
最後まで鉱石の採掘をしていたのは隣接する内の岱(うちのたい)鉱区であり、鉛・亜鉛を採掘していたが、惜しくも平成2年に閉山となってしまった。
現在は全ての鉱床が閉山し、鉱石の採掘は行われなくなった。会社の名前も「小坂製錬」となっている。
その名の通り、銅・鉛をはじめ、銀・亜鉛などの金属製錬および、硫化鉄などから濃硫酸を生産している。
現在は、90%以上の原料鉱石を海外の鉱山に求めており、残りのわずかな部分が、国内から出る銅スクラップなどである。
 
 

■小坂製錬

Kosaka-seiren...Seiren
全盛期の活気は見られなくなっているが、勢いよく水蒸気を吹き上げて操業している情景は魅力にあふれている。
 

Kosaka Honbu...Seirenjyo
壮麗な本部の建物。..........製錬場であろうか、煉瓦積みの長い工場が連なる。

Honbu
◇由緒ある鉱山事務所(県の重要文化財)も1997年秋に小坂町に無償譲渡され、
移築のため取り壊された。

いつかの日に今度は観光資源として雄姿をあらわすことであろう。
事務所跡地は、精練所の増築に使われる予定である。
 

■内の岱(うちのたい)鉱山

Uchinotai
小坂に隣接した「内の岱(うちのたい)鉱山」は閉山し、設備の解体作業が行われていた。
 
 

■濃硫酸輸送

Ryusan-Tank...Truck
濃硫酸は、パイプラインで鉄道駅まで運ばれ、貨車に積み込まれる。 町中の道路は大型ダンプカーやタンカーがひっきりなしに通行する。
 
 

■康楽館

Kouraku-Kan...Kouraku-Kan
NHKテレビでも紹介された、小坂町の新名所「康楽館」は昔風の芝居小屋である。

■小坂鉄道

Kosaka Rwy. ...Kosaka Station
小坂鉄道は、小坂鉱山の銅鉱を運ぶために明治41年に開通した。
当時は2フィート6インチ軌間(762mm)であったが、昭和37年に当時の国鉄と同じ1067mmに改軌された。
平成6年まで客車が運行されていたが、現在は濃硫酸輸送のみを行っている。
 

■位置図

(小坂鉄道は貨物輸送のみで利用はできない)
 

■交通

JR奥羽線大館駅から車で約40分。 バスの便等については未確認。


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